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虫歯を放置するとどうなる!?

「歯が少ししみる」「黒くなっている気がする」「治療途中の所があるけど忙しいから後回しに…」
このように、虫歯に気づきながら放置してしまうことは意外とよくあります。ですが、虫歯は放置するほど進行し、治療が大掛かりになったり、最悪の場合歯を失ってしまうこともあります。今回は、虫歯を放置するとどのような段階を辿るのかをご紹介します。


むし歯の進行と症状

【初期】しみる・小さな黒い穴(自覚症状ほぼなし)

虫歯はまず、歯の表面(エナメル質)が溶け始めるところからスタートします。
この段階では穴も小さく、痛みもほとんどありません。むしろ「違和感あるかな?」程度のため自分では気づきにくい状態です。
この時期に治療できれば、削る量も少なく短時間で済みます。


【中期】冷たいものがしみる・痛みが出る

虫歯が進むとエナメル質の下にある象牙質まで達します。象牙質は刺激を感じやすいため、甘いものや冷たい飲み物で痛みが出てきます。
この頃には穴も大きくなり、黒く目立つ部分が増えてきます。治療では、虫歯になった部分を取り除き、詰め物などで修復します。


【後期】ズキズキ痛い・噛めない

さらに放置すると虫歯は歯の神経(歯髄)に到達します。
神経に炎症が起きるため、ズキズキする強い痛みが続き、夜眠れないこともあります。
ここまで進行すると、神経を取り除く「根管治療」が必要になり、治療期間も通院回数も増えます。


【最終段階】痛みが消えた…でも危険!

神経が死んでしまうと、痛みは一時的に落ち着きます。
「もう治ったのかな?」と思いがちですが、その状態が実は最も危険です。

神経がなくなった歯は血流がなく弱くなり、歯の根の先で膿がたまり始めます。
これがひどくなると、顔が腫れたり、痛みが再発し、抜歯せざるを得ないこともあります。

さらに膿の原因となる細菌が血管を通じて全身に影響を与える可能性も指摘されています。


虫歯を放置すると費用も時間もかかる

初期の治療は短時間・少ない費用で済みますが、放置することで

・根管治療が必要になる
・型取りが必要な被せ物になる
・治療期間が長期化する など

結果的に大きな負担につながります。


痛みがなくても早めの受診を!

「痛くなったら行けばいい」という考えは要注意です。
虫歯は痛みの有無とは関係なく進行していきます。

□ 前より黒い範囲が広がった
□ 歯がしみることが増えた
□ 以前治療した場所が気になる

こうした小さな変化がある方は、早めに受診をおすすめします。


虫歯は自然に治ることはありません。
「忙しいから」「そのうち行こう」と放置せず、気になったらすぐに検診にお越しください。
早めの治療はご自身の歯を守るだけでなく、将来の健康にもつながります!